抗体の製造(免疫勉強会) Immuno Reagent Procedure

抗体の調製方法

抗体の調製にはいろいろの方法が執られている。抗体性能が安定している方法であること、 希望する量を確保できること、また最も簡便且つ安価に得る方法を選択することが望まれる。

・オーソドックスな方法 抗体を調製する方法として、マウスなどによる感差により抗原特異的なBリンパ球を創らせ、 その細胞をミエローマ細胞と融合させ、特異抗体を産生し続けるクローンを得る。これを培養して、 あるいはマウス腹腔内に投与して腹水を得る。これを精製することで抗体を得る。精製はブルーゲル などのアフニティで簡単に精製できる。(下図参照)



・遺伝子組み換えによる方法 抗原と抗体の遺伝子を調べ、特異抗体を産生する遺伝子を組み込む。これを培養して抗体を得る方法。 抗体の製造には、大腸菌を始めとして、蚕(カイコ)や植物(たばこ)など多岐にわたる。 近年、特に蚕では体内で製造するよりも、“まゆ”に混合させる方法で室温化で長期保存が可能な ため注目されている。 なお遺伝子組み換えに使用した液や器具は県境に放出されないように管理し、焼却することが必要で ある。できればレベル3以上の設備が望ましい。



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